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☆4月8日の『オペラ座の怪人25周年記念公演inロンドン』放送あり!観るべし!! みすずりんりん放送局 - CALL ME
 

みすずりんりん放送局

ジョニー&ラミン&ジェイクが好き♪映画レビューはコネタバレあるかも^^(コメント欄は要注意!)写真を撮るのも大好きです♪
 
 
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CALL ME No.7 

1_3402000011[1]


「そう?」
 残念そうな声で彼はため息混じりに言った。
 私ったらなんて失礼なの。
 それからは、何も話せなかった。
 彼は遠くを見て、私を見ない。
 呆れちゃった?怒っちゃった?
 目頭が熱くなる。今声を出したら、涙出そうだよ。
「タクシー、来ないな」
 彼が独り言のように言った。
「もうちょっと、先に行った方がいいかな?」
「え?」
 しまった。
 いきなり話しかけられて、顔を上げてしまった。
 堪えていた目から、涙がこぼれた。
 これには、彼も驚いたようだ。
「どうしたの?」
 首を振って、私はうつむいた。
「気にしないでください」
「そんな、気にするなって言われても・・・」
 それからの彼は早かった。
 タイミング良く来たタクシーを拾って、私もぐいっと押し込められて・・・・
「駅まで・・・」
 最初に出会った場所の近くに駅があった。
 私はうつむいたまま、彼の横に座っている。
 顔が上げられないよ。
「今日はとても楽しかったよ。ありがとう」
 お礼の言葉なんか、言わないで・・・
「君の御陰で、綺麗な場所にも行けたし・・・」
 私は別れたくないのに・・・・あなたは違うのね・・・
「あのサンドイッチも意外においしかったし・・・」
 思い出したように、笑う。
「・・・私・・・」
「なに?」
 別れたくない・・・言いたい言葉が出てこない。
「・・・私も楽しかったです」
 顔を上げると、彼が私を見ている。
「すごく、楽しかった・・・」
 頬を何度も涙が伝う。
 ごめんね、 彼にとってもどこの誰とも知らない私。
 そんな女が目の前で泣いてる。
 彼にとっては心底困るシチュエーションだね。
 じっと見ていた彼の手が、そっと私の頬に触れた。
 親指で私の涙を拭ってくれる。
 その彼の手に私の手を重ねた。
 この温かい手を、私は離してしまってもいいの?
 今掴まないと、二度と掴まえることが出来ないだろう。
 彼は私の頬を2度ほどさすると手を離した。
 ためらっている時間はない。
 もうすぐ、駅に着く。
 私はバッグからメモを取り出すと、ペンで自分の携帯の電話番号を書いた。
「これ・・・」
 私はメモを彼の方に突き出した。

(つづく)

CALL ME No.6 

2_jupiter00617[1]


 その喫茶店は思ったより小綺麗だった。
 外観はツタが張って年代を感じるのに、中は現代風。
 ビールのポスターが場違いな感じ。
 メニューを見ると、案の定、「サンドイッチ」か「スパゲティ」ぐらいしかない。
「何にする?」
 って、優しく聞かれても・・・
 スパゲティは口の周りが気になるから。
「サンドイッチで」
「じゃあ、僕もそうする」
 マスターにサンドイッチ2つとコーヒーとカフェオレをオーダーする。
 なんだか、向かいあうと変な感じ。
 ブブブ・・・って携帯の振動がする。
「ちょっと、ごめんね」
 彼は携帯をポケットから取り出すと・・・プチって切っちゃった。
 「いいの?」
 彼は頷いた。
「今日はいいんだ」
 ・・・言葉が出てこない。
 何を話そう、どんな話題がいい?
 気の利いた話題もおしゃれな話もジョークも何も思いつかない・・・
 普段から、ドラマや映画、見ておくんだった。
「私、私ね・・・」
 オタオタしちゃう。
「会社で事務してるの。小さい会社なんだけど・・・」
 どうでもいい話だね。でも、何も話すことがなくって・・・
 沈黙よりは、マシ。
 彼はサンドイッチ食べながら、「うんうん」って聞いてくれる。
 その相槌が心地よくって、いつもより饒舌だよ、私。
 カフェオレで口を湿らすと、ちょっと落ち着いた。
 そして、私といて初めて・・・彼が時計を見た。
「もう・・帰るの?」
 やだ、声が震えてる。
 彼もちょっと驚いたようだった。
「そう、もう帰らないと。これ以上は、無理かな」
「そうなんだ・・・」
 身体が震えてくる。寒いからじゃない。
 怖い・・・
 このまま別れたら、きっともう会えない・・・そんな気がする。
 会計を済ませて外に出る。
「家はどこ?送るよ?」
 彼はまた時間を見た。
 きっと、ギリギリなんだね。
「いいです、大丈夫です」
 引き留められない。そういう雰囲気が彼からする。
 本当に時間がないんだ。
「あなたは?」
「タクシーで帰るよ」
 話しながら、大きな通りに出た。
「一緒に乗っていくといいよ」
「いいの!」
 思わず声が大きくなって、自分でも驚いた。
(つづく)

 

CALL ME No.5 

1_071001069[1]


 眩しい・・・
 私は目の前に手をかざした。
「血は止まったね」
 彼はその手を取って、傷を見た後私を見る。
 優しいね・・・さりげなく日を遮るように、身体を私の正面に持ってきた。
 そんなに見ないで・・・
 吸い込まれる・・・ドキドキする。
 心臓の音が手を伝わって彼に届きそうな感じがして、手を引っ込めた。
 そんな私の心情がわかったのか、彼はふっと笑って話し始めた。
「今日は一日休みが欲しくてね。追いかけて来たのは僕の仕事関係の人たちさ」
「そうなの・・・」
 本当の事言ってるのかどうか、わからない。
 もうどうでもいいね。
 この人は悪い人じゃない。 
「食事、したいんだよね?」
 この辺りには気の利いたしゃれた店なんかない。
 食事の出来るって、言ってたのに・・・
「あそこは?」
 彼が指さしたのは、鄙びた喫茶店。
「え?あそこ?」
 ここにはよく来るけれど、あの店には入ったことがない。
 って、言うか、人が入ってるのを見たことがない。
 大丈夫なのかしら・・・
「あそこでいいよ」
 彼は店が気になるらしい。
「でも、たいした物食べれないかもよ?」
 出来れば、もっとしゃれた店で食べたかった。
 だって、男の人と二人きりで食事なんてしたことがない。
 ましてや、こんな格好いい人と・・・
 私の中ではすっかり「怖い人」から「格好いい人」にすり替わってる。
「いいよ」
 彼は店に向かって歩き出した。
 夕暮れの散歩道。
 今日は珍しく人もいない。
 カサカサ音を立てる木の葉が心地よかった。
 並んで歩けなくて、一歩遅れてついていく。
「きゃっ!」
 私の声に驚いて、彼が立ち止まった。
「どうしたの?」
「・・・ちょっとつまずいちゃった・・・」
 恥ずかしい・・・今、顔から炎吹き出なかったかしら・・・
 子供みたいに葉っぱ蹴散らしながら歩いてたら、石につまずいたなんて・・・
 彼はくすっと笑って、手を差し出した。
「行こう・・・」
 綺麗な指にいくつかの指輪が似合ってる。
 思わず見とれていたら、彼が私の手を取り引っ張った。
 温かい手の感触に、心臓の鼓動も跳ね上がる。
「冷たいね」
 彼がそっと私の手を包むように握りしめた。
 ああ・・・
 私はめまいのような感覚に襲われた。
 私、この人が好きなんだわ・・・
 一瞬にして、私の心を捕らえた彼が、優しく微笑んでいる。

 (つづく)


  
 

CALL ME No.4 

2_jupiter00083[1]


「私が思いつくのは、ここしか・・・」
 私は案内した場所が、果たして彼の望む「いいところ」になるのか、不安だった。
 ちょうど、夕日が橋にかかり、揺れる水面が輝く瞬間が好きだった。
 彼の横顔をちらっと見る。
 黙ってじっと水面を見詰めたままだ。
「あ、あの・・・」
 たまらなくなって、私は聞いた。
「もっと、別の場所が良かったかな?」
 彼は何も言わない。
 サングラスを外した彼の横顔は美しかった。
「えっと・・・」
 何か言って欲しい。
 それとも、こんなところに連れてきて、と怒ってるのかな?
 ねぇ、何か話してよ・・・
 私は彼のコートの袖、つまんで引っ張ってみた。
「え?」
 ハッと我に返ったように、私の方を見た。
「何か言った?」
 綺麗な目が真っ直ぐに私を見る。
「えっと・・・」
 思わず、目をそらしてしまった。
「ごめんね、こんなところで。もっと観光地とかの方が良かったかな?」
「そんなことないよ」
 彼は満足気に笑った。
「凄く綺麗だ・・・こんな綺麗な風景を見たのは初めてだよ」
 ちょっと・・・疲れてるのかな?
 目を細めてまた景色に魅入ってしまった彼の横顔を見ながら、私はまた、さっきのことを考えた。
 確かに、誰かが追いかけてきてた。
 でも、違うと言う。
 犯罪者?でも犯罪者じゃないね・・・こんな綺麗な目をした犯罪者がいるわけない。
 悪い人じゃなくて、でも人に追われる人って・・・どんな人?
「僕のこと、まだ悪人だって思ってる?」
 てっきり風景を見ていると思ったのに、彼はいつの間にか私を見てた。
 彼の後ろに隠れていた夕日が、ふいに眩しく光を放ち、私は目を開けていられなくなった。
 
 (つづく)




 

CALL ME No.3 

1_3404000034[1]

「それとも・・・」
 私は彼の目を見詰め返した。
「どこかの王様か王子様かしら?」
 はい。確かにバカなことを言ったと思うわ。
 でも、そんなに・・・今にも転げ回りそうなくらい笑わなくってもいいと思うの。
「ごめん、ごめん!」
 涙拭き拭き言った。
「君は発想がユニークだね」
 そんなに優しく見詰めないで・・・ドキドキしちゃう・・・
「僕はこの国に来たのは2度目なんだ。いいところ知らないかな?」
 異国の人なんだ・・・
「いいところって、どんなところ?」
「食事が出来て、景色の綺麗な静かなところ」
 景色の綺麗な・・・あそこに連れて行く?
「でもその前に・・・」
 彼は私の手の傷が気になるのね。
「薬局が先かな?」
「こんなの、平気。舐めれば治るわ」
 私が自分の手舐めようとしたら、彼はさっと私の手を取って、自分の口に・・・
 傷口に優しくキスした。
「あ・・・」
 しびれるような感覚が全身を走った。
 身体が一気に火照る。
 やだ、涙が・・・
 私の涙に驚いた彼は慌てて手を離した。
「違うの・・・ごめんなさい・・・」
 私は何度も顔を拭ったけど、涙が勝手に溢れてくるの。
 彼も何度もごめんねって言ってるのに、私は何も言えなくて・・・首を振るのがやっとだった。
 こんなうっとおしい女じゃ、嫌だよね・・・
 落ち着いた頃、 彼は帰る?送ろうか?って言った。
 でも、私、このまま別れるのは嫌だった。
「・・・綺麗な所、案内する・・・」
 本当は涙でファンデーション取れちゃってるから、そこのトイレで直したかったけど、私がいなくなったら、彼がどこかに行ってしまいそうで・・・
 彼の服、ぎゅって掴んで離さなかった。

(つづく)




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みすず

Author:みすず
ジョニー・デップとラミン・カリムルーとジェイク・ギレンホールが大好き♪
映画レビューその他日常生活の様々な出来事を綴っています。
写真撮るのも最近大好きです♪

B'z、ロバート・ダウニー・JR、福山雅治、織田裕二、玉木宏もお気に入り♪(要するに気が多い^^;)

初めての方もお気軽に♪コメントお待ちしてま~す^^

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